11月25日(木)は感謝祭でした。学校や職場は翌日の金曜も休む所が多いのですが、今年の感謝祭は数日前から20数年ぶりの雪と冷たいジェット気流に見舞われてしまい、雪と氷になれていないシアトルでは空港も道路も不通になったり混乱してしまい、月火も休みになり、まるまる一週間の休みに子供達は大喜びでした。
我が家では例年のように友人と一緒に感謝祭を行いましたが、米国人にとっては母や祖母の手作りのパイとターキーを親しい友人や家族と一緒に食べるのが伝統で、暖かいホームカミングです。
毎年ターキーの大きさと種類の選択に迷うのですが、今年はオーガニックでフリーレインジ(野外野放し飼育)の小さめ(19ポンド、約8.5kg)にしました。天火で約4時間焼きましたが、途中で頻繁に汁をかけるので、目を離せません。そうしないとターキーの肉がパサパサになってしまいます。最初はターキーから汁が出ていませんので、バターを溶かして白ワインを混ぜ、それを大きなスポイトでかけます。
ターキーが焼き上がるまでつまみ(写真)とワインで待ちながら話が盛り上がります。カボチャとスイートポテトのチップス(写真右)は健康趣向なのでしょうか、最近良く見かけます。今年も友人がアートチョークのディップ(写真中央)を作ってくれましたが、これは毎年好評ですぐに無くなってしまいました。
焼き上がったターキー。焼き皿の下に見える茶色い液体が汁で、後半はこの汁をスポイトで吸い取り、上からかけます。
今年の感謝祭はシアトルに居ない家族も多く、11人しか集まりませんでした。それでも小さめのターキーで足りないかと心配しましたが、半分のこってしまい、皆さんのお土産になりました。
小さなわりには実沢山で、半分だけ使いました。ターキーのカットは伝統的にその家の男の仕事になっており、皆さんの目の前でいかにきれいに切って並べるかが腕の見せ所になっています。今年はうっかり寝てしまい、目を覚ましたらもう準備ができていました。
左上がターキー、ホワイトミート(左)とダークミート(右)に分けて皿に盛りつけてあります。左下がスイートポテト(今年はスイートポテトが食材として見直され、静かなブームになっています。)、右上がパンプキンパイ、右下がターキーの内部に詰めてあったスタッフィングです。
感謝祭の一つの伝統は、残ったターキーで翌日ターキースープやターキーサンドイッチを作りますが、今朝の我が家もターキーサンドイッチでした。冷たいターキーにクランベリーソースがとても良く合い、これを頂くのが私の一年に一度の楽しみです。今年のクランベリーソースはオレンジピールとシナモンを隠し味にしましたが、爽やかさがまして歯ごたえもありました。
これが生のクランベリー。10分ほど煮込めば美味しいソースの出来上がりです。
左上2番目がクランベリーソース。その右がグレービー、左下1番目がカリフラワー、その右はマッシュルームソース、そしてマッシュポテト。
毎年我が家ではバフェー形式で行っていますが、お皿に好きな物を盛りつけますが、これが今年のお皿でした。右の中にあるのがグリーンピーと小玉葱の野菜です。真ん中のサラダ以外は伝統的な感謝祭の食べ物です。
ターキーはクリスマスにも食べますが、感謝祭でターキーを出したら、クリスマスにはハムを出す家庭が多いのですが、地方によっては古くからの名物ハムがあり、特にバージニア州のハムは有名で、早めに注文しておかないと入手困難の場合もあります。
シアトルの友人や日本からの留学生が参加しました。
今年は友人の15歳の娘さんが、アップルタートを作ってくれましたが、出来具合と味は絶品でプロ顔負けの出来でした。彼女は料理が好きで学校でも料理のクラスを取っていますが、将来はプロを目指したいと言っていました。あまりに美味しく皆も絶賛していたので、レシピーを聞いたら、これは自分が苦労して作ったオリジナルなので親でも絶対に教えられないと言っていました。彼女はもうすっかりプロです。
プロと言えば最近ワイフの英子がバリスタトレーニングに目覚め、家でカフェラテの練習に励んでいますが、昨日はカフェラテ、抹茶チーノ、ラズベリーラテなどを皆さんに作っていました。それがなかなか好評で追加のリクエストも入り、人の前で作るという緊張感を体験できたので、大分自信がついた様でした。
Happy Thanksgiving!!
例年は感謝祭の翌日からクリスマスショッピングの開始ですが、今年は不景気もあり、売上を心配した小売業界では11月に入ってからクリスマスショッピングを始めた所もあり、大手も昨日からオープンした所もあるほどです。いつもは感謝祭の翌日ダウンタウンに行くと突然町中がクリスマスの飾り付けで華やかになるのですが、今年は早めにしかもバラバラと行われているので、その分早めにわくわくできましたが、クリスマスマジックのインパクトは物足りないかと思いました。来年はどうなるでしょうね。